SST(7/18)
今回のSSTは午前の部と午後の部にわかれ、じっくり学びました。
オリエンテーションもいろいろなことをやりました。
午前の部では、”あいこじゃんけん”
相手の目をよく見て、じゃんけんをあいこにします。
午後の部では、”表情を見てどんな気持ちか考えよう”
いろんな表情をしているイラストを見て、女の子の気持ちを考えていきます。
ふたりで協力して考えます。
ああでもないこうでもないと言いながらいろんな意見が飛び交っていました。
答え合わせでは「あ~なるほど」という答えや「そういう考え方もあるのか」という答えがありましたが、二組ともほぼ正解でした。
答え合わせのあとは、お互いの顔を見て”今、どんな気持ち?”というのもやってみました。みんなのいろんな表情が見られて面白かったです。
表情から相手の気持ちを読み取ることができれば、仕事や人間関係を円滑にすることもできるのです。ただ、気持ちを読み取るというのは非常に難しいことです。自分自身に余裕がなければできないことです。心に余裕をもって、日々の生活を送ることができたらいいなあと思いました。
さて、今回のSSTのテーマは、
”不愉快な気持ちを相手に伝える”です。
不愉快な気持ちを自分の中にため込んでいると、いろいろな悪いことが起きます。その悪いことたちはわたしたちを蝕み、自分をコントロールできなくさせます。そうならないためには、うまく相手に伝えることが大切です。最初からけんか腰ではいけません。けんかはなるべくしたくないものですから。では、どうしたらけんかをしなくてすむのでしょうか・・・
というわけで、今回のポイントはこちら↓↓
この4つのステップで、不愉快な気持ちを伝えてみましょう!
早速やっていくのですが、今回は新しい試みがありました。
それが、
こちら。
何だかわかりますか?そうです、シナリオです。
今回なんとこのシナリオを使って、SSTを進めていくんですね~。
リーダー、サンドラ、ボブ、ヨーコ、ファニタ、ライオネルなど、たくさんの登場人物が出てきます。
主にリーダーが話を進めていきます。サンドラがもうひとりのリーダーとなって、みんなのロールプレイの相手役をします。ボブ、ヨーコ、ファニタ、ライオネルは参加者となって、ロールプレイをしたり、どこが良かったかなどの意見を言い合ったりします。
まずは、不愉快な気持ちにはどんなものがあるのかを話し合います。イライラしたり、退屈だったり、誰かを叩きたくなったり・・・
いつ爆発するかわからないとても怖い状態だということがわかりました。
次に、技能ステップについての話し合いです。4つのステップのどこが大事なのかを考えていきます。みんなで意見を言い合いました。
そして、技能ステップを使ったロールプレイに入っていくのですが、まずはリーダーとサンドラでお手本を見せます。
リーダーがスポーツ番組を見ていると、サンドラが急にチャンネルを変えてしまいます。さて、リーダーはサンドラにどういう風に不愉快な気持ちを伝えればよいのでしょうか。リーダーのお手本を見た参加者たちは良かったところを出していきます。
お手本の次は、参加者によるロールプレイです。挑戦者はファニタ。先ほどと同じ場面を使ってやっていきます。
ロールプレイが終わると良かったところと悪かったところのフィードバックです。
1回目、ファニタは自分の気持ちをきちんと話していました。声の調子や視線もばっちりでした。ただ、ヨーコやボブは言い方がちょっときつかったと感じていました。ライオネルは、ファニタがチャンネルを変えられたときにどんな気持ちになったかを具体的に言っていなかったと指摘しました。
みんなの意見を参考に、2回目のロールプレイです。
2回目のロールプレイでファニタは、「頭にくる感じ」と自分の気持ちを表現しました。まじめな表情で、相手に邪魔しないでほしいことをわからせていました。最後にひとつ惜しかったのが、サンドラにチャンネルを変えさせるときの口調でした。ファニタは”命令”するような口調でしたが、みんなは”お願い”するほうがいいと感じました。
リーダーはファニタに最後のところだけを変更したロールプレイをしてほしいとお願いしました。
3回目のロールプレイはみんなが納得する出来でした。
頭にくることがあっても冷静に”お願い”ができれば、けんかにならずにうまくやれるのだなと思いました。
ロールプレイがうまくできたところで、他の参加者による他の場面でのロールプレイもやってみます。
今度の場面は母親にランチをキャンセルされるというものでした。
母親役をファニタが、娘役をヨーコがやりました。母親相手ということもあり、最初は激しく怒るだけのヨーコでしたが、何度か繰り返すうちに自分の気持ちを母親に伝えることができるようになってきました。
最後には、母親からランチではなくディナーの約束をしてもらい、ロールプレイはうまくいきました。
イライラした気持ちがあっても、またこんなことが起こらないようにと努力したことがよい結果につながりました。
それぞれの役になりきることによって、ロールプレイがよりリアルなものに感じられてとてもよかったです。
今度はシナリオを自分たちで作ってみるのも面白いんじゃないかと思いました。
あとは、
”絵しりとり”や”答えを合わせましょうゲーム”なんかもやりました。
トマト始まりなんですがうまくつながっているのがわかりますか~?
残念ながら最後はつながりませんでしたがみんなでワイワイ楽しみました。
”答えを合わせましょうゲーム”は3対3にわかれたチーム戦。
ボブチームとヨーコチームにわかれ、自分の呼び名がボブやヨーコになるのを回避するための激しい戦いでした。
連想ゲームの要領で、チームで心をひとつにポイントを稼いでいきます。
インドといえば~? → カレー
みたいな感じですね。
夏に行きたいのは?というところから
○○さんが海に持っていくものは?と個人的なところに行き、自分が気付かなかった答えを他の人が言うのが面白かったです。
結果はヨーコチームの勝利!最初にポイントを荒稼ぎしたのが利きましたね。
たくさん頭を使い大変でしたが、笑いも多く、楽しく学ぶことができました。
シナリオの内容は、自分にも置き換えられるような内容ばかりで、生活の中に活かせることも多いなと感じました。不愉快な気持ちだけでなくいろんな気持ちを相手にうまく伝えたり、感じることができたら、コミュニケーションも楽しくとれるようになるのだろうなと思いました。
今回のSSTで大事なことは、
”お願いすること”と”提案すること”
でした。
みなさんしっかり覚えておいて、日々の生活に活かしていきましょう。